アラシたんをつくってみよう

今回は初めて作る方でも分かるように、なるべく丁寧に書いてみるっす。
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☆道具
下地処理で使う道具類はこんな感じ。 中には代用できるものや無くても構わないものもあると思います。 括弧内はオススメの銘柄(笑)

・ニッパー(田宮の高いやつ)
・デザインナイフ
・紙やすり(3M)
・スポンジやすり
・ピンバイス
・3mmアルミ線
・瞬間接着剤&ノズル
・ポリパテ

☆ゲートの切除

他所のキットではあんまりないと思いますが、俺のキットとかはゲートが付きっぱなしだったりします。 なのでまずはニッパーでこの余分なゲートを切り取ります。 キャストは結構割れやすいので、いきなりキワを攻めてはいけません。 プラモと一緒で多少残すようにカットして、後はデザインナイフで少しずつ削ります。

☆パーティングライン消し
大抵のキットは2面のゴム型に注型してできているので、ゴムの境目の跡がキットの表面に残ってしまいます。 また、このラインを境目にして段差ができている事もあります。 これを紙やすりなどで綺麗に消します。使うのは240〜400番位。 段差が大きい場合は削るだけでは不自然な形になってしまうのでパテを盛るのですが、 アラシたんにはそこまでの段差はなかったので割愛。

☆気泡埋め
レジンキャストは2種類の液体を混合するとしばらくすると硬化するのですが、 混合したり注型したりする際に小さな気泡が発生します。 で、これがキットの表面に留まると気泡のあった部分に球状の欠損ができてしまいます。

形は球状なので表面に見える穴よりも大きな空間が内部にあります。内部まで埋める為、 まずデザインナイフで穴を広げてしまいます。

埋める材料は穴の大きさや好みによって
・パテ類
・瞬間接着剤(以下瞬着)のみ
・キャスト片+瞬着
といったところでしょうか。

以下、説明を兼ねてポリパテとキャスト+瞬着の2種類の方法で気泡を埋めてます。 気泡が極小の場合はラッカーパテや瞬着で埋めるのですが、アラシたんには無かったので割愛。

ポリパテによる気泡埋め。
ポリパテのいいところは硬化後の切削性の良さで、非常に簡単に綺麗にできます。

その他のパーツとか〜

キャスト+瞬着での気泡埋め。
気泡の大きさに合わせてテキトーに削ったキャストのカケラに瞬着を着けて気泡に差し込みます。 硬化したら余分な部分をカットしてやすりがけ〜。 瞬着はキャストに比べて硬いので処理した部分だけ盛り上がった状態になりがちなのでご注意。 ゲートが折れて欠けてしまった部分もキャスト片を貼って修復してます。

キャスト+瞬着その2。
気泡の場所や大きさによってはこんな感じでまずV字に切り欠いた方がうまくいく 場合もあります。

☆接着
パーツによっては塗装前に予め接着して継ぎ目消しをしておく必要があると思います。

キットのパーツは原型とは微妙に形状が変わっている可能性があります。 その為、他のパーツと干渉する関係にある場合はいきなり接着せずに仮組みして、 パーツ同士がぴったり合うかどうか確認してから接着しましょう。 接着には瞬着を使います。 パーツの変形の影響で接合部に隙間ができてしまうような場合には瞬間接着パテが便利です。

アラシのスカートは足パーツをガイドにして接着して下され。
接着して やするべし!

☆軸打ち、仮組みなど
パーツが変形していたりする場合があるので、塗装の前にちゃんとパーツが合うか確認しておいた方が無難です。 ついでに軸打ちもしてしまいましょう。塗装後でも構わないのですが、 場所によってはうっかり引っかき傷などをつけてしまうとしょんぼり(笑)なので。

アラシたんは首の接合部に力がかかるので3mmアルミ線でがっつり軸打ちして下さい。 顔パーツの首部分に3mmの穴を貫通するまで開け、胴体に仮止めして胴体側にも穴を開けます。 胴体パーツの矢印の突起は原型にあった軸の名残なのでカットしておいて下され。

胴体と足の接合部はダボが抜きの都合上なくなっちまった(笑)ので、やはり強度アップに軸打ちして下さい。 原型の軸の名残が見えると思うのでそれを目安に、片方に3mm、もう片方に4mm位の穴を、 なるべく断面に垂直になるように開けます。 3mmの方にはアルミ線を差し込み、4mmの方はパーツを合わせてみてダボ(の名残)がぴったり合うように必要に応じて穴を広げます。 最後に4mmの方にポリパテを詰めてパーツをぎゅっと合わせて硬化を待ちます。

下地処理完了。

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