<瑞希っちゃんのつくり方 〜改訂版〜>


★はじめに
基本的なガレキの作り方は知っている事を前提に書いてあります。そしてかなりテキトーです。 いろいろ一般的ではないやり方を採っている場合もありますが、 くれぐれもその辺りを「ホントはそうやって作るんだ!」とか勘違いしないで下さい(笑) 完璧な初心者さんは読み進める上で多少の予備知識が必要かと思いますが、その辺りは模型誌等に譲ります〜。

★洗浄
後半に抜いたキットには離型剤を吹いてるので、念のため洗い落とした方が良いです。 食器洗い用の中性洗剤に歯磨き粉かクレンザーを1:1くらいでテキトーに混ぜたやつを歯ブラシにつけてゴシゴシ洗います。 面倒な方は市販の離型剤落としでもオッケー。

俺は面倒臭いのでパス(笑)
一応『ペインタブル』と謳っている製品を使っているので洗わなくても塗れる筈ですが、 「水洗いすれば、いっそう効果的」に塗装できると書いてありました。 どうしようか迷う方にはこの言葉を捧げます。
『何か悪くなる可能性があれば必ずそうなる(byマーフィーたん)』

洗うのは次の下地処理終わってからでもいいかも。

★下地処理
まずはパーティングラインと気泡を埋めます。 パーティングラインは240〜400番位の紙やすりでやすって消して、最後にスポンジやすりでざっと仕上げます。 段差があまりあるようならパテも使います。

気泡はパテで埋めやすいようにデザインナイフで少し抉ってから、瞬間接着パテで埋めています。 瞬着パテは液と粉の配分によって流動性が調節できて便利です。 割とヒケるので多少盛り上がる感じに盛ると良いです。 硬化したらデザインナイフでおおまかに削った後、紙やすりで仕上げます。 一見綺麗に見えてもうっすらと盛り上がっている(ヤスリ掛けが不十分)事が多いので、 部屋の照明にかざして確認するといいです。

ポリパテの方が切削性も良くて楽なのですが、経時変化によるヒケが大きいので俺は使いません。 あとは塗装の時にグレーサフを使わないので、色の濃いラッカーパテを使ってしまうと隠蔽しきれ ないのでこれまた使ってません。作例ではパテは瞬着パテのみを使っています。


写真は太ももの裏と顔パーツにパテを盛ったところです。 睫の中央にはほぼ100%の確率で気泡が出来てしまったのでパテで埋めて下さい。 すんましぇん。


パテが硬化した状態。気泡のあった部分がヒケているのが分かると思います。
指先も気泡が出来やすいのでよくチェックして下さい。 俺の分は抜き損じを使ってるので指先再生せにゃなりませんでしたが、 キットにはここまで抜けてないのは入ってません。 1個余分に抜けばいいようなものですが、 何十個も抜き終わったあとではその1個を抜くのが嫌で嫌でパテで作った方がいいやとか思ってしまいます。 実際には抜いた方が早い訳ですが(笑)

★継ぎ目消し
このキットには以下の場所に継ぎ目ができます。気になる場合は下記を参考に消して下さい。
・顔と頭
耳の上に接合ラインができます。塗装前に予め接着してパテで消しておけば良いのですが、 前髪パーツを接着すれば殆ど目立たないので作例では消しません(笑)
・顔と胴体
首の部分に継ぎ目ができます。塗装前に予め接着してパテで消しておけば良いのですが、 瞳や奥まった部分の肌色が塗りにくくなってしまうのと、 正面から見る分には殆ど気にならない事から作例ではこれまた消しません(笑)
塗装後に接着&継ぎ目消しして再塗装するのも手ですがかなり面倒です。
・胴体と腕
ここはさすがに目立つので塗装前に接着して継ぎ目を消します。 作例では両腕を接着した後では水着と肌色の奥まった部分が塗りにくいので、 始めに肌の一部と水着を塗装し、継ぎ目消しした後で再度肌色を塗ります。 仮組みしてみて接着後でも塗れそうかどうか判断して下され。 
・水着
塗装前に接着して継ぎ目を消します。 胸の谷間が非常に塗りにくくなるので、接着前に塗っておきます。

・横ポニー
塗装前に接着して継ぎ目を消しておきます。一番簡単〜。

○横ポニー

髪の毛パーツは先端の3パーツを先に片付けてから最後に本体と接合した方が作業し易いです。 一番小さいパーツは曲がり方がきつい方が先端です。 ダボがないので位置が分かりづらいですが、髪の流れから判断しておかしくなけりゃテキトーでオッケー。

写真左(初代展示見本)と比べると右(2代目)は『中』パーツの付け方が間違ってるのが分かります。 ホントは『大』の下を通るのが正解。こういう場合は笑って誤魔化すのが一番です。わはは。

○水着
胸の谷間に肌色サフを吹いてから水着パーツを接着します。 引っ張られている方のパーツは左腕を胴体に仮留めして、親指をガイドに位置決めして下さい。


継ぎ目が消えたらパーツ全体に肌色サフを吹きます。おしりパーツにもサフ。

○腕
・・・といきたい所ですが、腕を接着する前に先に水着を塗装します。 接着後だと多分かなり塗りにくいので〜。

★水着の塗装
水着はイラストではストライプ模様です。 多分青とか薄紫色なんじゃないかと思うけども、俺は勝手に『透け透け白水着』です。 お好みで水玉でも無地でも豹柄でもお好きに塗って下され。

なにしろ透け透けなので(笑)まずは肌色で塗ります。 かなり濃い目の肌色とピンクで塗ってみました。 ちょっと濃すぎな気もしますが、さてさてどうなるものやら。

肌色を塗る時に水着をマスキングするので、ここではマスキングは必ずしも必要ではないのですが、 パールとか吹くので一応念のため為やっときます。

〜マスキング〜
マスキングにはマスキングテープをプラ板などに一旦貼って、定規を使って1mm程度の細さに切って使います。 こうするとある程度までは曲線に追従できるので綺麗に塗り分けできます。 ちなみに細ければ細い程柔軟なマスキングが出来るようになります。 先端が細くとんがったピンセットがあると作業し易いです。 キワ以外は普通にマスキングテープを貼ります。 キワの細いテープとその周りのテープとの間に隙間が出来ないようにゾルを使います。 なにしろテープが細いので、ちゃんと重なるようにテープを張るのは大変です。 わざと間隔を空けてをおいてそこにゾルを塗った方が確実にマスキング漏れを防ぐ事ができます。

次に白ですが、普通の白だとなかなか白くなってくれないので、多少隠ぺい力のある316番の白を使いました。 スーパーホワイトでも良いと思います。ああ、でも透けるように塗るには隠ぺい力ない方がいいかも。

肌が接している部分は肌色を多少塗り残すような感じで白を吹いていきます。 このあとマッターホルンというパールっぽい塗料も塗り重ねるので多少派手目に残します。


最後にマッーターホルン、スーパークリアーの順に吹いて水着の塗装は完了〜。

★腕の継ぎ目消し
塗り終わったらよく乾燥させた後で今度は水着をマスキングします。 腕を接着する場所にテープを貼らないように気をつけます。 腕パーツには予め肌色サフを吹いておきます。

注:写真はおしりパーツですが、上半身のマスキング→腕の接着→おしりマスキング、という順でマスキングして下さい。 腕の接着前におしりをマスキングしてしまうと、右腕の位置決めの際にテープやゾルが邪魔になって右足が仮留めできません。 要するに俺がやらかした失敗談な訳ですが(笑)


両腕を接着します。右腕は上半身、下半身、右足の3パーツを瞬着やテープなどで仮留めしておいて、ひざ上のダボを合わせて位置決めします。 継ぎ目は瞬着パテで消します。ヒケるので完全硬化(爪で押して跡がつかない感じ)するまで放っておきましょう。 粉と液の配分にもよりますが、キャストよりも多少硬いので何も考えずにやすると接合部がゆるやかに盛りあがった状態になってしまうので、 色々な方向に均一にヤスリ掛けするようにします。 写真はパテ硬化後、おおまかにナイフで削った状態。ここからヤスリ掛けします。


継ぎ目が綺麗になったら肌色サフ吹いて塗装に入ります。

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